大学・研究機関向け図版の用途例

HOME | 魚類図版の設計・制作 | 大学・研究機関向け図版の用途例

魚類の研究では、文章だけでは伝わりにくい形態的特徴や識別点を、図として整理する場面が数多くあります。
論文、調査報告書、学会発表、研究資料などにおいて、図版は研究成果を伝えるための重要な要素です。
 
魚類図版アーカイブでは、魚類の外部形態や識別形質を正確に整理し、研究内容に応じた図版制作を行っています。

大学・研究機関向けの魚類図版活用イメージ。机上のノートパソコンには魚類外部形態各部名称図が表示され、開いた書籍にはオイカワ、ハス、カワムツ、ヌマムツの比較図版が掲載されている。横には魚類調査報告書が置かれ、論文、研究資料、調査報告書への魚類図版活用例を示している。

大学研究室や調査機関での活用を想定した魚類図版の利用イメージ

◾️なぜ研究に図版が必要なのか

 
研究者は形態的特徴や分類学的な違いを理解しています。
しかし、その内容を第三者へ伝える際には課題があります。
 
例えば、

  • 近縁種の違い
  • 同定ポイント
  • 外部形態の特徴
  • 種間比較
  • 地域個体群の特徴

などは、文章のみでは理解に時間がかかります。
 
図版化することで、「どこが違うのか」を一目で理解できるようになります。

アカメバルをモデルとした魚類外部形態図版

アカメバルをモデルとした魚類外部形態図版。背鰭、胸鰭、腹鰭、臀鰭、尾鰭、側線、有孔鱗、鰓蓋骨、頭長、眼径など魚類の主要な外部形態名称を示した解説図。

Fig. External morphology of a teleost fish. Major anatomical features, fin structures, scale arrangement, and morphometric landmarks are indicated.
Illustration © Yuki Mukoda

◾️論文掲載図版

 
学術論文では、再現性と客観性が求められます。
図版についても、

  • 正確な形態表現
  • スケールの統一
  • 部位名称の明示
  • 比較対象の整理

が重要になります。
研究目的に応じて必要な情報を整理し、論文掲載に適した図版を制作します。

大学・研究機関向け魚類図版の利用例。魚類の外部形態各部名称と計測形質を示したアユの線画図版が、日本語の学術論文見開きページ内の図として掲載されている。論文には形態的特徴、計測値、分類情報、表形式のデータが配置され、研究成果を視覚的に伝える構成となっている。

文献向け魚類図版の活用イメージ

◾️比較図版による識別形質の可視化

 
魚類研究では、近縁種の識別や分類群の整理が重要になることがあります。
比較図版では、同一スケール・同一角度で魚体を配置することで、形態差を直感的に理解できるようになります。
 
比較図版は、

  • 分類学研究
  • 教材作成
  • 調査報告書
  • 同定マニュアル

など幅広い用途で活用できます。

オイカワ、ハス、カワムツ、ヌマムツの4種を同一スケールで比較した魚類識別図版。オイカワの横斑、カワムツとヌマムツの縦帯、ハスの細長い魚食型体型など、近縁なコイ科魚類の形態的特徴と分類学的な違いを示している。

Fig. Identification of four closely related Japanese freshwater fishes: Oikawa (Zacco platypus), Hasu (Opsariichthys uncirostris), Kawamutsu (Nipponocypris temminckii), and Numamutsu (Nipponocypris sieboldii). Comparative illustration showing morphological similarities and differences among four historically related cyprinid fishes formerly associated with the genus Zacco. Illustration © Yuki Mukoda.

◾️ご相談について

 
研究内容や掲載媒体に応じて、必要な図版構成をご提案いたします。
論文掲載用図版、調査報告書用図版、学会発表資料など、魚類研究に関する図版制作についてお気軽にご相談ください

 
 
 

 

次に読むおすすめ

 
こちらも合わせてご参考ください。
図版の設計・制作に関する考え方や、活用方法などをご紹介しています。
 


 

「この魚であること」を説明できるイラストとは何か?


写真やAI生成画像では伝えきれない理由と、正確性を前提にした魚類イラスト・図版の設計・制作工程を、実制作例を交えて解説します。
 


 

【モデルA】 正確性重視の単体魚類図版の制作例

単体標準個体(側面図)
44,000円 (税込)

― 写真では伝えきれない形態情報を整理する制作設計 ―

図鑑・展示用途に対応したアユの正確性重視の魚類図版の設計・制作例。体高比や背鰭位置、下顎形状など「この魚である」と説明できる形態要素と制作設計を解説します。
 


 

【モデルB】 同属3種の比較・識別整理のための図版制作例

同属3種比較・識別整理セット
110,000~150,000円 (税込)

ー近縁種の違いを「並べて説明する」構成ー

近縁種や同属3種を並列構成で制作し、識別ポイントを整理する魚類図版の制作例。展示・教材用途に対応した図版構成と標準価格を紹介します。
 

 
 
 

このような用途で魚類図版をお探しの方へ



以下のようなケースでは、既存のイラストでは対応できない場合があります。

・教育教材や展示で「正確な形態表現」が求められる
・種の識別や比較が必要な資料を制作している
・研究・解説用途で情報の省略が許されない
・既存素材では伝えたい内容が不十分

当サイトでは、用途に応じて「情報の精度」と「視認性」を設計した魚類図版を制作しています。

ご相談段階では、用途・対象・必要な表現レベルの整理から対応可能です。

作者プロフィール

大学では生物環境を専攻し、水産振興センターの指導のもと、小河川に生息する魚類の生態を一年間にわたり調査しました。
フィールド調査、採集記録、標本作成などの経験を通して、形態学的な視点から魚類の特徴や分類への理解を深めました。
実際のフィールドで観察した魚たちのダイナミックな姿や生命感に触れた経験が、現在の魚類図版制作の原点になっています。
また過去には、形成外科分野の研究論文における施術解説図(医学図版:シェーマ)の制作を担当し、図版が使用された論文は形成外科分野の
⚪︎PRS Global Open
⚪︎JPRAS Open
⚪︎European Journal of Plastic Surgery
などの国際学術誌に掲載されています。

研究内容を正確に伝えるための図版設計や、専門家との共同制作の経験を通じて、科学図版に求められる精度と情報整理の重要性を学びました。

現在は、こうした経験を基に

⚪︎魚類の形態的特徴
⚪︎種の識別ポイント
⚪︎生態的背景

を踏まえながら、正確さと分かりやすさを両立した魚類図版の設計・制作を行っています。

HOME | 魚類図版の設計・制作 | 大学・研究機関向け図版の用途例